安曇野市 穂高有明 S様邸

2024年8月 安曇野市穂高の新築戸建て住宅がお引渡しとなりました。

 

お施主様の「木目を使わない内装」というご要望と、土地を見たデザイナーの「目の前に広がる景色を取り入れる借景の窓を設けたい」という想いが重なり、グレーを基調とした“アーバンシック”のスタイルで仕上げました。

お施主様支給のエジソンランプの照明は、足元を照らすだけでなく空間のアクセントにもなり、かっこよさを引き立ててくれます。

より空間のまとまりが感じられるよう、カーテンの色や素材もテイストを揃えました。

 

外観は、ネイビーの外壁材に黒の窓枠でキリッと引き締め、玄関ドアのシルバーを引き立たせています。屋根廻りや屋外コンセントなども黒で統一することで、さらに玄関ドアへ視線が向くようにしました。(写真は、ポーチタイルを貼り終えた時の状態)

 

内観は、石目調のフロアタイル/青みグレーのベースクロス/黒い枠・巾木と、モノトーンを基調としています。濃い色を多めに使っていますが、キッチンの天井近くに設けた横長の窓があることによって、暗くなりすぎず落ち着いた空間にすることができました。

キッチン奥のアクセントクロスも石目調でそろえているため、きれいなまとまり方となり視線の移ろい方もスムーズです。

 

ダイニングに設けた借景の窓。通行する車からの視線を遮ることもできるよう高さを調整し、四季折々の景色を見ながら食事を摂れたらいいなと思い、大きめのFIX窓をご提案しました。

 

リビングの掃き出し窓は、天井近くからカーテンを付けてラグジュアリー感を演出しています。窓上の壁も覆うことで、縦のラインを強調して天井を高く見せる効果と、ホテルのような非日常の高級感を感じられます。カーテンも青みのグレー系で揃えたため、壁紙とも自然なつながりとなる仕上がりとなりました。

 

リビング入口のドアは、マットなブラックのタイプをご提案しました。

石目調の濃いグレーのフロアタイル・黒い巾木といった、濃いめの色が下にあると、より重厚感を感じるため、ドアも“重心がなるべく下にくるもの”が良いなと考えていました。ガラスの面積が大きいドアにすることで、重心が下がって重厚感を感じるのはもちろん、黒という重めの色を使っても明るさを確保できるため重くなりすぎないというところでバランスもとれています。“中世ヨーロッパの荘厳さ”も彷彿させて、かっこいいですね。

玄関ホールには、φ50のダウンライトを仕込んだニッチを2つ設けました。こちらは上棟後、現地でお施主様に内部をご覧いただいていた時に追加となりました。ホールの照明は消してニッチの照明だけにした時のかっこよさがたまりません。

 

2階のお部屋には、クローゼット部分の背面にアクセントクロスを入れました。こちらも石目調の模様で、水色~グレーのグラデーションとなっています。青みの系統・模様の素材感を揃えているので、大柄のアクセントも綺麗に調和しています。キッチンもクローゼットも、こちらの柄を選ばれたお施主様のセンスの良さに脱帽しました。

 

洗面台は造作で設えました。洗面ボウルの横のスペースを広く取ったので、二人で並んでも使えます。身支度で込み合う時間も広々使えそうですね。カウンター下の固定棚と2段のニッチは、オープンタイプで取り出しやすくしています。

この後、鏡も取り付けました。

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(K)